好きなことで【保育スタッフのつぶやき】

4月からまめのめの仲間になったK(5歳)。弟のY(4歳)とは仲良し兄弟。この間の絵本の時間、1番前に並んで座ったふたり。読み始めた頃、ふたりで、この日つかまえたてんとう虫を眺め、「てんとうむしは、とぶのとおちるのがすき」、「きっとおなかすいてるんだね〜」とうっとり話す。
私も読み手の仕事を忘れて、ついふたりの会話を聴き入りそうになる。
(物語が進むといつのまにか絵本の世界へ…)

そういえば、この間の雨の日。
長沼橋の下で遊んでいたまめのめ。Kはひとりクレヨンで石にお絵かき。絵を描くことがとてもすきなK。次から次に描きたいものがあるみたい。
だんだんM(5歳)、K、M、S(4歳)も集まってくる。それぞれじっくり楽しむ。やがてKが、この色を塗ったのはこんなイメージなんだ!とすごく嬉しそうにみんなに話す。ほかのみんなも、これは水色だからさかなー、これはねー○○なの!、ぼくはね…と、見せ合いっこで楽しそう。最初は、描くことが楽しかったKも、だんだんみんなも一緒に描いているその場に居ることが嬉しそうで。

また、別の日。その日は虫かご持参でやって来たK。帰る頃には、たくさんのてんとう虫がかごのなかに居るのを嬉しいそうに見せてくれた。
このてんとう虫はE(5歳)が、このてんとう虫はT(5歳)が…と、誰がどのてんとう虫をつかまえて来てくれたのかをひとつひとつおぼえていたみたい。

Kの日々好きなことをじっくり楽しむ姿をよくみる。
でも、石のお絵かきにてんとう虫と、好きを楽しんでいるKにまわりのひとたちが吸い寄せられて、一緒に居る姿もよくみる。本人はきっと「知らずのうちに」だけれど、KはKの好きなことで、あったかくやわらかくひととつながっていく感じがあるなあと思う。

友達になる、仲間になる、ひととつながるって、なにか形式やルートがあるわけじゃない。
その始まりにもきっと、色々なカタチやそのひとらしさがあんだなあ…っと毎年新しくまめのめに入って来たひとたちに、その姿で、「そうなんだよ♪」って教えてもらっている。

大人も一緒かなあ。大人同士だと、始まりはついおっかなびっくりになる自分。
自分のなかで、こういう風に仲良くしなきゃと、決めちゃっている時があるのかも。
…よし!私も私なりを探してみよう〜。

まめのめスタッフ なな