今年度最後のニヤリホット

◯とんびお泊まり会 ・・・ ひろみん

学年末の最終日、多摩川土手で伸びやかにあそんだ子どもたち。
それぞれがあそび込む姿に1年の積み重ねを感じ「このまま時間が止まってしまえばいいのに・・・」
と心の中で感じていました。
みんなで絵本の時間のあと、Gの誕生会。
そしてとんびさん、12人が作ってくれたトンネルを通ってみんなとさようなら♪しました。
そのまま春まめさんで遊べる子もいるけれど、
このトンネルをくぐったら今度はザリガニさんがとんびさんなんだよね♡

12名だけになって過ごす時間は、仲間を感じあう時間になりました。
午前中にみんなで作っていた秘密基地のカマドに本当に火をつけてみたい!
とSの提案に盛り上がる男子チーム。
そのカマドは砂のトンネルのまわりを石で固めた横穴式。
この形、どこかで見たことあったのかしら?

いつもと違うカマドの形に「ちょっと待って!砂に火が付くと爆発としないかなぁ・・・」と慎重なY。
煙突がないから空気の通り道がどうかなぁ?と思う私でしたが、やってみないと解らないからねぇ。
爆発は大丈夫。と挑戦することに。
マッチの順番でモメモメするのはいつものこと。
「やりたいけど、最後でいいよ」とせっせと薪を集め始めるT。
うんちくは言うけどみんなの前で失敗するのは嫌で応援にまわるZちゃん。
結局ジャンケンで順番を決めてマッチ3本目で見事、着火。そこからはみんな手慣れたもの。
薪をくべるタイミングも絶妙。
うん、なんだここで暮らせそうだねぇ。と心の中で思う私。

たき火を囲んで、T「ボクはお泊まりしないから!」ときっぱり。
それを聞いて何とかTにお泊まりしたいと思ってもらえるように画策するS。
「あのさ、うちのお母さんが作ったいちごのゼリーがあるんだぞ」とTに耳打ちしたり、
一緒にお風呂入ろうぜ。誰と入るか決めようと盛り上がるみなさん。
Sは楽しくて仕方ない気持ちで
「こんなに楽しいのに帰っちゃうなんて勿体ないよ」とノビル掘りに熱中しながらのつぶやき。
かなり掘り進めても白い玉が見えてこない。
「ボクは絶対あきらめないぞ♪」と自作の歌を歌いながらぐんぐん掘り進める。
そのそばで勢いよくノビルを集めるY「Yって、ノビル掘りの名人だなぁ」とS。
仲間を認める言葉が多く聞かれるのもこの時期ならではです。

いい感じのかまどの火でノビルを炙るとなんとも美味。
隣の木にロープをかけてターザンロープで遊んでいるななちゃんと女子たちにせっせと振る舞うY。
どうやって焼いたかを細かく説明。
「いっぱい掘ったけどみんなに配っちゃったからまだ1個しか食べてないよ」ととっても嬉しそうなY。
あれ、どこに行ったかな・・・と思っていたら特大のノビルをゲットして焼き始めるS。
男子の群れの中で男子たちの会話をよく聞いてニコニコしているT。
男子の夢中であそぶ姿を見ているのが楽しいのかな。この一体感がたまらないなぁ。
そのうちTが「泊まらないけど、お風呂は入りたい」と言いに来ました。
うん、Sの作戦が成功してるね♡

16時を回るとバナナ虫(黄色い羽虫)がたくさん飛び始める。
「ここ海賊たき火ひろばじゃなくてバナナ虫広場って名前がいいよ!」とバナナ虫集めに熱中する K。
手の中に隠してHちゃんに見せて「きゃ~やだぁ」って言われるの狙ってる?K。
何度も「はやくまめの家に行こうよ」と言いに来るH。
Hちゃんは大好きなななちゃんとあそぶんでいる時はいつもの大人っぽい顔から本当に今を楽しんでる顔になるんだよなぁ。
Kちゃんもターザンロープで体を使って遊んでいました。

これからここは、草花も勢いを増しおたまじゃくしや虫たちの楽園になります。
またここで遊びたいね♪と17時にはたもつの運転でまめの家へ向かいました。
途中柴崎さんのお宅へも寄って「ありがとうカード」も直接渡すことが出来ました。

母Mちゃんの人参ドーナツを食べているもののお腹はぺっこぺこ。
裏の庭でお母さんたちの手料理をお腹いっぱいいただきました。
お母さんたちが17時近くまであれこれ準備をしていてくれていたとは、ビックリ!
でもきっとそれも楽しい時間だったんだろうなぁ。感謝です。

ご飯を食べながら「上の紐になんか紙がぶら下がっているよ!」と気が付くM。
何だか字が書いてある!
読んでみるとその文面の口調から「きっとお守りは、お稲荷さんのところじゃない?」とS。
でも、もう真っ暗でなんだか急に怖くなるみんな。
えっ、そんなに怖い?
「ぜったいひろみさんがなんか隠してる。なんか出てくるんでしょ?」と疑いの目を向けられる私。
Yがそんなこと言うもんだから、さらに怖くなるみんな。
暗いだけで想像が膨らむよね。

ライトを照らしてもらいながら、なんとかお稲荷さんのところへ。
お稲荷さんの後ろの宝箱をようやく見つけて開けてみると、キラキラ光る石が!
「コレ持って行っちゃうと神様が怒ってまめの家に来ちゃうかもよ」とまたまたY。
「仲間のしるしのお守りって書いてあったから大丈夫だよ」とSの一言で
なんとか不安が消えお風呂タイムに。

お守りの石には小さな穴が空いていたので、なくして悲しい気持ちにならないように、
たもつがひとつひとつ糸を通してくれました。
お風呂は女の子は4人いっしょに入りました。
「Mも居たらよかったな」誰からともなく聞こえてきた本音なのだと感じました。
お風呂の後は元気いっぱい。
ジェンガ、カルタなどなどゆっくり過ごし寝袋へ。
もぞもぞ元気な寝袋芋虫くんたちも9時には夢の中へ。

Sが寝る前に「T、泊まらないって言っていたのにすっごく楽しそうだったね。もう寝ちゃってるしね。」ってつぶやいてくれました。
仲間の心の中を表情見ながら感じ取る感性、ステキだなぁ。

夜は少し冷えたので、たもつが今年初めて薪ストーブに火を入れてくれました。
そして夜中も2時間おきに薪をくべてくれました。
パチパチという音の中に聞こえる子どもたちの寝息を聴きながら今年度を振り返り胸がいっぱい。
とてもさらりと「寝ましたよメール」を送る心境にならず
12時すぎには私たちも寝袋の中に潜り込みました。

食事の準備、お楽しみのしかけ、後片付け、金曜森の見守り・・・
そして、何よりこれまで「まめのめ」の日常を応援してくれたお母さんたちに感謝の気持ちでいっぱいです。
まだまだ創り途中。
集ってくれた仲間と変化し続けている「まめのめ」です。
これからの「まめのめ」も、そして子どもたちを応援する仲間でいてください。