明けましておめでとうございます。
新年明けましておめでとうございます。
昨年11月29日、西野博之さんをお招きして、
会場での講演とともにオンライン同時配信を行いました。
1年前には想像もしなかったことです。
いつもの森での講演会では
ゆっくり話を聞くことができない私も、
今回は繰り返し視聴することができました。
その中で一番印象に残ったのは、
「子どもの居場所を開き続けるおとなの覚悟」でした。
「あなたは気概をもって子どもの居場所をつくっているか」
私自身にそう突き付けられたような気がしました。
そんな時、
なかだの森の活動を応援してくれる方から
「プレーパークのような活動には危険が伴うし、
なにかあったら責任を問われる。
それでも長く続けているのは
とても覚悟がいることだと思う」
と声をかけていただきました。
さらに深く「覚悟」という言葉が私に突き刺さりました。
私には覚悟があるのか。
もしあるとしたらそれは何だろう…
日野に住み始めた頃は
自分の子どもが落ち着いて生活することばかりを考えていました。
そんな中での
「我が子が幸せであるためには、
その周りの子どもたちも幸せでなくてはならない」
という担任の先生の言葉は、
我が子しか見えなかった私にとって
思いがけない新しい視点でした。
我が子の周りにいる子どもたちを見ると
それぞれ個性があって可愛い。
どの子もみんなが笑顔で、幸せになってほしい。
地域の子どもたちが自分らしく生きていくために
自分が今出来ることは何かと考え始めました。
試行錯誤していた当時、
ある提案をしたときに相手からは即座に
「何かあったら誰が責任をとるのか」という言葉が返ってきたことを、 昨日のように思い出します。
その返事を聞いた瞬間、ひとつの決意が生まれたと
思っています。
それは、ここで生きていくということ。
地域のおとなとして、子どもたちとずっと関わっていくということ。
「責任」という言葉の中にある無言の圧力に対して
当時の私が出来た唯一の抵抗でした。
私の中にある「覚悟」を考えるとき
いつもこの場面が頭に浮かんでくるのです。
感染拡大防止のために、子どもの居場所を閉じるのはとても簡単です。
でも、それはおとなの都合ではないのか。
私は地域のおとなとして、最善を尽くしているか。
緊急事態宣言が再び発令されようとしている今だからこそ
子どもたちの笑顔を守りたい。
そのために、私たちが出来ることを
考え続けていきたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
2021年1月7日
事務局長 藤浪里佳